新潟民医連

取り組み

新潟民医連の特徴

地域とともに歩みます

生活の中で地域の中で、患者さんをみること。そして医療者として、地域の方々が病気や困難に立ち向かえるよう、一緒に取り組んでいます。
ともにまちづくりを考え、医療・福祉をすすめる医療機関だからこそ、「地域とともに歩むこと」を追求していきます。

「個室料金」をいただかないこと

経済的な心配なく「病気の治療に集中してほしい」

入院時、個室に入るには、個室料金(差額ベッド代)を取ることが一般的になっています。その金額は病院によって違いますが、数千円から数万円。病状によって個室が必要でも「お金がないから個室に入れない」そんな状態になりかねません。
私たち民医連は個室料金をいただきません。
「いつでもどこでもだれもが安心して良い医療と福祉を受けられるために」を合言葉に、お金のある・なしに関わらず、医療的に判断をして必要な方に必要な治療や看護を受けていただきたいと考えています。

「無料・低額診療事業」とは

生活困難な方が経済的な理由によって、必要な医療・介護サービスを受ける機会を制限されることのないよう、無料または低額な料金で医療・介護サービスの利用を行う事業です。

無料・低額診療事業の内容
  • 診療費一部負担金の全額免除
  • 診療費一部負担金の一部免除

安心して暮らしていける社会を目指して

私たちはくらしや命を脅かす全ての根悪に反対しています。医療者の立場から住民の声に寄り添い、国や企業に責任を求める運動を続けています。全ての人が平等な医療を受けられるように、社会保障の充実を求める活動を行っています。

安心して医療・介護を受けることができる社会を目指して

医療や介護の自己負担の増加に反対し、署名活動を実施しています。県内約4200の医療・介護事業所に署名等を送付、協力をお願いしています。

憲法、平和を守る取り組み

平和であってこそ、医療や介護・福祉が安心して受けられます。平和を脅かすような「憲法」の改定には反対しています。

新潟水俣病との関わり

1965年、第二の水俣病と称される新潟水俣病発生が確認されました。新潟勤医協では、早くから現地調査等を実施してきました。病気の原因が企業にあったことを明確にし、被害者に寄り添って活動してきました。

原発ゼロ、再生可能エネルギーへの転換を求めています

福島第一原子力発電所の事故で大量の放射性物質が放出されたため、福島県では避難者が16万人にのぼり、あらゆる産業、経済への深刻な打撃が続いています。原発政策には反対しています。
地球温暖化でいのちが危険にさらされています。温室効果ガスの削減は待ったなしの課題です。再生可能エネルギーへの転換を求めています。

災害拠点病院とDMAT

新潟市秋葉区にある下越病院は災害拠点病院に指定されています。DMAT(災害派遣医療チーム)は2007年の中越沖地震を最初に、東日本大震災(2011)、北海道胆振東部地震(2018)、山形県沖地震(2019)、台風19号による病院避難支援(2019)に出動しています。

民医連綱領

私たち民医連は、無差別・平等の医療と福祉の実現をめざす組織です。

戦後の荒廃のなか、無産者診療所の歴史を受けつぎ、医療従事者と労働者・農民・地域の人びとが、各地で「民主診療所」をつくりました。そして1953年、「働くひとびとの医療機関」として全日本民主医療機関連合会を結成しました。

私たちは、いのちの平等を掲げ、地域住民の切実な要求に応える医療を実践し、介護と福祉の事業へ活動を広げてきました。患者の立場に立った親切でよい医療をすすめ、生活と労働から疾病をとらえ、いのちや健康にかかわるその時代の社会問題にとりくんできました。また、共同組織と共に生活向上と社会保障の拡充、平和と民主主義の実現のために運動してきました。
私たちは、営利を目的とせず、事業所の集団所有を確立し、民主的運営をめざして活動しています。

日本国憲法は、国民主権と平和的生存権を謳い、基本的人権を人類の多年にわたる自由獲得の成果であり永久に侵すことのできない普遍的権利と定めています。
私たちは、この憲法の理念を高く掲げ、これまでの歩みをさらに発展させ、すべての人が等しく尊重される社会をめざします。

  • 人権を尊重し、共同のいとなみとしての医療と介護・福祉のすすめ、人びとのいのちと健康を守ります
  • 地域・職域の人びとと共に、医療機関、福祉施設などとの連携を強め、安心して住み続けられるまちづくりをすすめます
  • 学問の自由を尊重し、芸術・文化の発展に努め、地域と共に歩む人間性豊かな専門職を育成します
  • 科学的で民主的な管理と運営を貫き、事業所を守り、医療、介護・福祉従事者の生活の向上と権利の確立をめざします
  • 国と企業の責任を明確にし、権利としての社会保障の実現のためにたたかいます
  • 人類の生命と健康を破壊する一切の戦争政策に反対し、核兵器をなくし、平和と環境を守ります

私たちは、この目標を実現するために、多くの個人・団体と手を結び、国際交流をはかり、共同組織と力をあわせて活動します。

2010年2月27日
全日本民主医療機関連合会 第39回定期総会