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米海兵隊員から憲法9条への熱いメッセージ
ネルソンさんあなたは人を殺しましたか?

『ネルソンさんを呼んで、戦争の悲惨さや平和への想いを同じ若い世代で共有できたら素敵ですよねっ!』

と医療系学生たちがアレン・ネルソン氏を新潟にお呼びして講演会を開きました。ネルソン氏はベトナム戦争に従事した帰還兵で、現在日米両国で講演活動をおこない、戦争の現実を訴え続けている方です。
きっかけは民医連主催が主催した医療系学生対象の「医療と福祉の学習会」の場。2人の学生が呼びかけ人となり
『戦争をなくすことも、医療も命を守るということでは同じ。医療者も将来の医療者も、平和について一緒に考えていきませんか?』
と、講演会を作る協力者を募集。そこで多くの医療系学生が実行委員となり、関心ある新潟市内の大学生も加わり
『ネルソンさんを呼ぶ会』
が立ち上がりました。
実行委員は本番当日まで何回も会議をおこない、講師依頼や会場探し、ポスター作成、宣伝活動など着々と準備をしてきました。その奮闘ぶりに共感し、民医連の職員も協力を惜しみませんでした。
ベトナム戦争を知らないと、関連資料やネルソン氏の著書を携えて、時には当時の様子を知る人に話を聞き、勉強しながら進めていきました。
実行委員の集まりが悪く、話や準備が進まず苦労したり、悩んだりしたこともありましたが、援助金集めや宣伝活動と、それぞれのできるところで奮闘しました。宣伝ではTV番組に出演したり、地元紙から取材を受けたりもしています。
そして本番2005年10月16日。新潟大学医学部では医学祭の真っ最中、その学園祭の場所で講演会を開催することができました。どれだけの参加者が集まるのか見えない状態の中、当日は大学生や一般市民約250人の方が詰め掛け、大成功を収めることができました。
講演でネルソン氏は、米海兵隊としてベトナム戦争に従軍した経験を基に、日米の平和問題や貧困問題、教育問題について話をされていました。
ネルソン氏は青年時代、家庭の貧しさから高校を中退しアメリカ海兵隊に入隊。沖縄の米軍基地で訓練をしたのち、ベトナム戦争に従軍したと語ります。
ベトナム戦争では多くのベトナム人を自らの手で殺し、また多くのベトナム人や戦友が死んでいくのを目の当たりにしてきたとのこと。
話の中では、
『イラク戦争でも戦場で戦っているのは、自分と同じような貧しい境遇で育った人たち...』
と話し、日本の憲法9条にも言及し、
『日本のこどもたちは憲法9条のおかげで戦争の悲惨さから守られてきた。これからの世界平和のためにも9条、そしてその理念を失ってはならない!』
と会場に呼びかけました。
講演会終了後、実行委員から
『最初は不安だったけど、実際やってみて本当に良かった!』
との感想や
『また、みんなで何かしたいな...』
との希望が聞かれています。今後の活動も楽しみです。



●アレン・ネルソン氏の紹介
1947年、ニューヨーク、ブルックリン生まれのアフリカ系アメリカ人。
海兵隊員としてベトナム戦争の最前線で戦う。
帰国後の戦争後遺症から立ち直った現在、日米両国で精力的に講演活動をおこない、戦争の現実を訴えつづけている。
著書に「ネルソンさん、あなたは人を殺しましたか?(講談社)」があり、週刊少年マガジンでマンガ化もされ、2005年9月には単行本化されて話題になった。