院長ごあいさつ

下越病院 院長 山川 良一

地域のみなさん 私たちの病院は、1953年に開設された小さな診療所を前身とし、地域の友の会の方々と職員が力を合わせて1976年に80床の病院として建設されました。その後順次拡大を行い、現在は261床を有しています(急性期病棟 140床(HCU 4床) と障害者病棟(41床)、地域包括ケア病棟(44床)、回復期リハビリテーション病棟 (36床) 、医師数 36.6人、職員総数 610.3人)。 また、特別養護老人ホーム、介護老人保健施設、訪問看護ステーション、ヘルパーステーション、内科診療所、歯科診療所等をグループの中に持っており、これらと連携して健診、外来、入院、在宅医療そして介護を実践しています。2020年の卒後臨床研修評価機構の更新調査では「高齢化の進む我が国の近未来的な環境を先取り」し「地域に根差した医療を実践」しているとの評価をいただきました。

 私たちの病院は「地域とともにある病院」として、できるだけ時間外急患に対応するように努力し、救急車は隣接する市町村からも受け入れています。また、病気で生活が困難となった患者さんや 弱い人々の立場に立ち、「室料差額」は徴収せず、「無料低額診療事業」を行い、相談活動を重視してとりくんでまいりました。これからも「安心して住み続けられるまちづくり」のために医療・福祉・介護活動を実践してまいります。

 学生、研修医のみなさん 私たちの病院は、臨床研修指定病院の資格を取得しており、救急医療、慢性期医療、在宅医療をバランスよく経験することができると同時に、新潟大学、湘南鎌倉総合病院、名古屋徳洲会病院、大阪の耳原総合病院等とのたすき掛け研修が可能です。CPC(臨床病理検討会)やJMECC(日本内科学会認定内科救急)のICLS(Immediate Cardiac Life Support)講習を院内で開催し、学会参加を奨励し経済的な支援を行っています。休日は保障され、年休は取得しやすく、仕事のオンとオフが明確になるように心がけています。

 当院の研修医の出身大学は新潟県のみならず、北海道から沖縄まで様々です。さらに海外の医学部を卒業した医師も複数おりますので、楽しい情報交換の場を定期的に設けています。

 当院の研修の特徴の一つとして初級プログラミングコースというオプションを用意しました。医師にとってコンピューターは使いこなせると大変便利な道具ですが、臨床研修と並行してコンピューター・プログラミングを体系的に学ぶ機会はごく限られています。このコースは勤務時間内に行われ、コンピューター・プログラミングの基礎を理解することができ、当院の電子カルテからデータを取り出して利用したり、画像認識や物体検出などのAIプログラミングの基礎を身につけることができ、DPCデータの様なビッグデータの取り扱いの基礎を学ぶことができます。

下越病院 院長

山川 良一

最終更新日 2022年10月26日