外科/血管外科

外科医師数縮小に伴い、現在は外科医師2名体制となっております。緊急手術や消化器悪性腫瘍(胃がん、大腸がんなど)に対する手術には対応しておりません。主に鼡径ヘルニア手術、日常的な小手術など慢性疾患への対応を行っております。また、高次医療機関との「乳がんパス連携」を実施しております。

心臓血管外科は非常勤医師1名体制で診療を行っておりますが、外科医などの協力を得て、診療しております。新潟市秋葉区を含めた近隣地域では数少ない診療科であり、動脈・静脈をはじめとする幅広い血管疾患の相談を受け付けています。

主な対象疾患

外科
  • 鼡径ヘルニア
  • 粉瘤、脂肪腫など
  • 乳腺疾患(MMG検診異常、しこりの精査など)
  • 乳癌などの手術後のフォローアップ
  • 外傷(切創、擦過傷など)の処置
血管外科
  • 下肢静脈瘤
  • 深部静脈血栓症
  • 閉塞性動脈硬化症
  • 動脈瘤(胸部、腹部、末梢動脈)
  • 急性動脈閉塞症
  • リンパ浮腫
  • 透析用シャント造設、シャント不全に対する血管拡張 など

下肢静脈瘤

 下肢静脈瘤は、足の静脈にある弁がうまく機能しなくなることで血液が逆流し、血管がふくらんで見える病気です。命に係わる病気ではありませんが、見た目の変化や足のだるさ・むくみなど、日常生活にきたす症状を引き起こします。進行すると皮膚のかゆみや黒ずみ、潰瘍を起こすこともあります。

 治療法は主に4つにあり

  1. 弾性ストッキングによる圧迫療法
  2. 硬化剤を注入する硬化療法
  3. 静脈を抜き取るストリッピング手術
  4. カテーテルを用い、高周波または接着剤で閉塞させる血管内治療

 当院では2016年から「血管内高周波焼灼術」、2021年から「血管塞栓術」を導入し、いずれも日帰り手術が可能です。

 新潟県内でも対応できる施設は少ないため、気になる方は紹介状なしでも受診可能ですので、お気軽にご相談ください。

 外来は予約制となっておりますので、事前にお電話で予約をお取りください。

 ※下肢静脈瘤の手術は当院ではなく、新潟市中央区にある「しむら内科クリニック」で行っております。手術は当院担当の曽川医師が執刀し、診療の質に変わりなく安心して治療をお受けいただけます。

下肢閉塞性動脈硬化症

 動脈硬化が進み徐々に動脈の内腔が狭くなる病気です。歩いていると足が痛くなり、休むと痛みがおさまります。多くはカテーテルで治療ができますが、バイパス手術などが望ましいこともあります。

急性動脈閉塞症

 血栓が飛ぶなどの理由で、動脈が閉塞する病気です。閉塞した動脈の領域で痛み、冷感、しびれ、蒼白、脈がふれないなどの症状が起こります。発症から6時間以内の治療が望ましく、それ以降の治療では合併症発生リスクが徐々に高くなり、切断の可能性が高くなります。上記症状に気が付きましたら、すぐに当科にご一報ください。

医師体制

外科

科長 亀村 綾

1993年新潟大学医学部卒業

五十嵐 修

1979年新潟大学医学部卒業

 

血管外科

曽川 正和(非常勤)

新潟大学医学部卒業
日本外科学会専門医・指導医
心臓血管外科専門医・修練指導者
日本循環器学会専門医
心臓リハビリテーション指導士
胸部ステントグラフト実施医・指導医
腹部ステントグラフト実施医・指導医
下肢静脈瘤血管内治療実施医・指導医
植込み型心電計実施医
リードレスペースメーカーMicra実施医
日本血管外科学会 認定血管内治療医
アテレクトミーシステム JET STREAM実施医
血管内塞栓術 ヒストアクリル IVR領域実施医
エコーガイド下シャントPTA実施医
JATECコース修了 ASSET研修修了
ESTES/AAST認定Emergency Surgery Course修了
厚生労働省 外傷外科医等養成研修修了
TSAT(外傷外科アシスタントチーム)派遣医師